1日目の午後は岡山倉敷市真備町へ!!
脱炭素社会構築に係る調査研究について(災害廃棄物撤去作業と収集戦略について)
社会教育・体育施設に係る調査研究について(避難所の運営等について)
平成30年7月、岡山県に戦後最大級の水害をもたらした西日本豪雨。
被害が大きかった倉敷市真備町へお話をうかがってきました。
最初に、浸水の被害について実際の現場がどうであったかをバスで案内してもらいました。
↑オレンジの印まで浸水
最大浸水は5.38メートル、浸水面積約1200ヘクタール。
約5600世帯の家屋が被害にあい、災害により発生したごみが道路や空き地に積み上げられていたとのこと。道路の様子や市が設置した仮置き場の様子を当時の写真と見比べながら説明を聞きました。
この災害で発生した災害廃棄物は約35万トン。これは、倉敷市内で1年間に処理する廃棄物の約2倍の量にのぼるとのこと。約2年間の時間をかけて適正にごみの処理をされました。
大きな災害が起こってしまった場合、災害後にまずしないといけないのが家の片付けになります。日常生活のごみと災害廃棄物は分けることが大切です。分別することで、生活環境の悪化を防ぐことができます。これが第1の分別で、第2の分別は産業廃棄物を分けることです。分別できていないと仮置き場に運んだあと、更に分別などをしないといけないので、処理業者に引き渡せず時間がかかります。平時から知識をつけておくことが大切とのことでした。
倉敷市では、災害廃棄物処理ハンドブックを作成され、普段からの啓発をされていました。
災害廃棄物のお話のあと、福祉避難所についてのお話を聞きました。
当時、福祉施設等(35施設)と福祉避難所の協定を結んでおられ、14施設に38人の利用者の方がおられたとのこと。約半年開設されています。その他にも、ショートステイで40人くらいの方がおられ、約80名の方が災害のため施設で過ごされたと言うことです。
65歳以上の方が約90,000人。当時の要支援者名簿の人数は40,000人。この災害を受けて、本当に避難に支援が必要な方2,600人の要支援者名簿を作成しなおしたとのことでした。
雲南市でも災害ごみや福祉避難所のあり方・要支援者への対応については改善点があると思われるので、今回の研修を参考にさせてもらいたいと思います。
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